ここに殺人者として少年が座った。何の変哲もない公園のベンチで。ここに痴呆として老人も座った。ベンチ。土足で駆け上がった幼年期の足跡と。闇のそばで、少年が殺人の手と殺人の感情と、殺人の足首で歩いてきたのだと。 ● 公園の内側で、上空を見上げる。…
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