砂、粒。
緑と白を砂でごし、とこすった感じのあせた色の網。
ブランコ、静止と、おもちゃ放置、砂場。
小さい公園の2.00mの高さに点いている外灯が、
孤立したように漆黒のなかに佇んでる。
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異様に響く足で地面を踏みしめる音。
自分を円陣のように取り囲む自分自身の影うつろうつろ。
昼よりも、不思議と外灯で照らされた砂の粒が目立って見える。
砂、粒。
か。
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徹夜から明けた朝ぼらけ。
濁っていない、クーキ、クーキ。
肺活するぞ。吐き出し、クーキ イン 肺!
鴨川を、少し湿った。
歩こうと思って、友人とふたり、歩いた。
風邪をひいたこと、よりも。
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好きなこと、嫌いなこと。
きれいなもの、きたないもの。
砂、粒。
か。
闇を通過しながら、過去を生きている。
たわいもない記憶が、静寂のなかでざわめく。
癇癪もちに、なりたい。