砂、粒。

緑と白を砂でごし、とこすった感じのあせた色の網。

ブランコ、静止と、おもちゃ放置、砂場。

小さい公園の2.00mの高さに点いている外灯が、

孤立したように漆黒のなかに佇んでる。


    ●


異様に響く足で地面を踏みしめる音。

自分を円陣のように取り囲む自分自身の影うつろうつろ。

昼よりも、不思議と外灯で照らされた砂の粒が目立って見える。

砂、粒。

か。


    ●


徹夜から明けた朝ぼらけ。

濁っていない、クーキ、クーキ。

肺活するぞ。吐き出し、クーキ イン 肺!

鴨川を、少し湿った。

歩こうと思って、友人とふたり、歩いた。

風邪をひいたこと、よりも。


    ●


好きなこと、嫌いなこと。

きれいなもの、きたないもの。

















砂、粒。

















か。

















闇を通過しながら、過去を生きている。

たわいもない記憶が、静寂のなかでざわめく。

癇癪もちに、なりたい。