ビニール袋の
標準的に、支払いを済ませてから、商品をビニール袋につめる。
重いものから順番に入れていく。
買いすぎない量で。
持ったときの適度な重みになれば適量というところ。
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そんないらないと。
見つけ出したけれども、そんないらないと。
魅せられるのは、一種の魔法みたいなんで、誤魔化しまやかしやもしれん。
だまされるのはたまにでいいもので。
「その程度」を持っていたほうがいい。
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右手から左手へ。
左手から右手へ持ち変えるリズム。
前後へと振るリズム。
人の動き、レジまわり、並んでいるものたち。
引きずられる物欲。
断ち切るスイング、リズム。
ぶらんヴらん。
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奇跡的な日常を忘れない。
当たり前の奇跡に慣れてしまわない。
目の前にある断片は、その先の集積。
歩くことで、闇が晴れていく。
切っ先にあるビニール袋の端から闇が開く。
そこに、50cm以上1m未満の歩幅で。
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決して、感情を見捨てるのではない。
そこにあるのは静寂と朝。
しらじらとしてきた。
お茶漬けのり。
雲。
涙。